Cast & Staff

キャスト

  • 一色洋平

    一色洋平

    物語の終盤、フランツが決死の覚悟である行動に出る一夜へ向けて、役者としてどう立ち向かうべきか。今は正直、原作を読みながら武者震いしています。

    ですが、時代に振り回されながらも、縁に恵まれていることに気付き、それを自分なりに大切に育てていったフランツのように、強くも柔らかな心を持って作品に臨みたいと思っています。

    3年半前にリニューアルされたパルテノン多摩にて、12月、心よりお待ち致しております。

    1991年8月6日生まれ、神奈川県出身。脚本家である父の影響を受け、幼少期から舞台観劇などに触れる。早稲田大学演劇研究会を経て、舞台を中心にテレビドラマ、映画など幅広く活躍。近年の主な出演作は、【テレビドラマ】『ペペロンチーノ』(21・NHK)、【映画】『長篠』(25)、『ゆとりですがなにか インターナショナル』(23)、【舞台】音楽劇『くるみ割り人形外伝』(25・23)、音楽劇『愛と正義』主演(25)、『朝日のような夕日をつれて2024』(24)、『鋼の錬金術師ーそれぞれの戦場ー』主演(24)、『斑鳩の王子-戯史 聖徳太子伝-』(24)、『スライス・オブ・サタデーナイト』(23)、『鋼の錬金術師』主演(23)、『飛龍伝2022~愛と青春の国会前~』主演(22)、音楽劇『クラウディア』(22)、『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』(22・21)、『ロミオとロザライン』(21)、舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち(19)などがある。

  • 石黒 賢

    石黒 賢

    このお話をいただいた時、私に様々な影響を与えてくれた人達の事を改めて思い出しました。

    今回演じますオットーはキオスクの店主。青年フランツに仕事の仕方はもちろん、いろいろな事を教えます。

    信念を持って時には言葉で時には行動で。世界に不穏な空気が漂う今、このような作品に参加する深い意味があるのだと思います。

    1966年1月31日生まれ、東京都出身。1983年、テレビドラマ『青が散る』(TBS)で主演デビュー。以降、『振り返れば奴がいる』(93・CX)、『ショムニ』シリーズ(13・02・00・98)、映画『ホワイトアウト』(00)、『THE LAST MASSAGE 海猿』(10)など、話題のドラマ・映画に数多く出演し、主要な役を演じている。近年の主な出演作に、【テレビドラマ】『アイシー~瞬間記憶操作・柊班~』(25・CX)、『わげもん~長崎通訳異聞~』(22・NHK)、『ネメシス』(21・NTV)、【映画】劇場版『おいしい給食 Road to イカメシ』(24)、『狼 ラストスタントマン』(22)、『20歳のソウル』(22)、『マスカレード・ナイト』(21)、『コンフィデンスマンJP』(22・20・19)、【舞台】『反乱のボヤージュ』(25)、『青空』(25)、朗読活劇『信長を殺した男2024』(24)、『7本指のピアニスト~泥棒とのエピソード~』(22)などがある。

  • 壮 一帆

    壮 一帆

    1975年8月7日生まれ、兵庫県出身。96年に宝塚歌劇団に入団し、『CAN-CAN』で初舞台。2012年より雪組トップスターを務める。14年の退団後は、ミュージカル、ストレイトプレイ、朗読劇など、さまざまなジャンルの舞台にする出演する一方、コンサートやライブ活動も精力的に行っている。近年の主な出演作に、【テレビドラマ】『アンチヒーロー』(24・TBS)、『いりびと-異邦人-』(21・WOWOW)、『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(16・TX)、【舞台】『アリババ/愛の乞食』(25)、『A Year with Frog and Toad~がまくんとかえるくん』(25)、『RUNWAY』(24)、『燃ゆる暗闇にて』(24)、『ピーターパン』(24・22)、『みえないくに』(24)、『MEAN GIRLS』(23)、『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』(22)、『夜来香ラプソディ』(22)、『ドッグファイト』(21)、『プラネタリウムのふたご』(21)などがある。

  • 陳内 将

    陳内 将

    1988年1月16日生まれ。熊本県出身。2008年にデビュー以降、舞台を中心に活躍。演技力と存在感を発揮し多くの作品に出演。代表作に舞台『東京リベンジャーズ』シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』シリーズがあり、2.5次元舞台で高い人気を誇る。舞台『ラフマニノフの旋律』(23)、『月の岬』『あいつが上手で下手が僕で−決戦前夜篇−』『流星のタクト―ホルスト組曲―』(24)などにも出演し、好演を続けている。最近の出演舞台は25年5月~6月に『Take Me Out』、7月~8月に『華岡青洲の妻』がある。

  • 内田健司

    内田健司

    1987年5月14日生まれ、神奈川県出身。さいたまネクスト・シアター二期生。蜷川幸雄演出『カリギュラ』『リチャード二世』でタイトルロールを演じる。2014年、劇団公演『カリギュラ』での演技が評価され、読売演劇大賞 最優秀主演男優賞にノミネート。近年の主な出演作に、【テレビドラマ】『ゴールド・サンセット』(25・WOWOW)、『3000万』(24・NHK)、【映画】『Diner』(19)、『猫は抱くもの』(18)、【舞台】『マクベス』 (25)、『ロボット』(24)、『マクベス』 (24)、『三人姉妹』(23)、『あでな//いある』(23)、『cocoon』(22)、『ベンバー・ノー その意味は?』(21)、『雨花のけもの』(21)、『蜷の綿-Nina’s Cotton-』(19)、『CITY』(19)、『薄い桃色のかたまり』(17)、『尺には尺を』(16)、『リチャード二世』(16)、『NINAGAWA マクベス』(15)、『ハムレット』(14)などがある。

  • 小石川桃子

    小石川桃子

    1996年7月6日生まれ、東京都出身。2017年、文学座研究所に入所。22年に座員となり、舞台を中心に出演。主な出演作に、【テレビドラマ】『相棒 season20』(21・EX)、【オーディオドラマ】『木になった亜沙』(22・NHKFMシアター)、【舞台】『欲望という名の電車』(25)、『芭蕉通夜舟』(24)、『アンドーラ』(24)、『劇読み!2024』短篇集「覧古考新」(24)、『It’s not a bad thing that people around the world fall into a crevasse.』(23)、『挿話~A Tropical Fantasy~』(23)、『世界が私を嫌っても』(22)、『cocoon』(22)、『Hello~ハロルド・ピンター作品6選~』(21)、『かもめ』(20)、『少女仮面』(19)、『阿Q外傳』(19)、『怒濤』(19)、『ロミオとジュリエット』(19)、『見よ、飛行機の高く飛べるを』(18)、『愚者には見えないラ・マンチャの王様の裸』(18)、『これは白い山でなく』(18)などがある。

  • 一路真輝

    一路真輝

    初演のリーディング公演から関わらせていただき、今回もまたこの作品と向き合わせてもらえる事をとても光栄に思っています。

    息子フランツが母親に送る絵葉書!美しいウィーンの風景と、フランツの生き生きとした母への報告、それが純粋であればあるほど、1937年オーストリアに迫り来る不穏な情勢が浮き彫りになってきます。

    戦後80年の今年、この作品を上演する意味を深く考えたいと思っています。

    1965年1月9日生まれ、愛知県出身。宝塚歌劇団雪組トップスターとして数々の話題作に出演、96年日本初演の『エリザベート』トート役で退団。同年に東宝ミュージカル『王様と私』のアンナ役で女優として活動開始。2000年には東宝版の『エリザベート』初演でエリザベートとして出演。高い歌唱力と確かな演技力でミュージカル、ストレートプレイ、映像作品など幅広く活躍。1996年第22回菊田一夫演劇賞、2004年第12回読売演劇大賞優秀女優賞、16年第37回松尾芸能賞優秀賞を受賞。19年にはオーストリア共和国有功栄誉金賞を授与された。主な出演作は【テレビドラマ】『ひとりぼっち-人と人をつなぐ愛の物語』(23・TBS)【舞台】『キス・ミー・ケイト』(2・17)、『アンナ・カレーニナ』(06・10・13)、『ブラック・メリーポピンズ』(14・16)、リーディングシアター『キオスク』(19)、『細雪』(19)、『キオスク』(21) 、『音楽朗読劇 冷蔵庫のうえの人生』(22・20)、『ブラッド・ブラザーズ』(22) 、『モダン・ミリ-』(24・22)、『ソロリーディング マリー・ルイーゼ・カシュニッツの世界』(25)などがある。

  • 山路和弘

    山路和弘

    同じ作品の同じ役をリーディング公演で演じ、その後にストレートプレイでも演じ、そして今回改めて同じ役を演じる、大切にしたい機会だと思っています。

    リーディング公演の際はやや好々爺の趣で演じ、ストレートプレイの際は、生身の役者同士が向き合う感覚が強く、人物像もより濃いものになっていました。稽古が始まった当初、リーディング公演のままのフロイトが出てくると、自分に毒づいていました「だからお前は進歩しねえんだ」って(笑)。

    フロイトのような学者には、純粋な子供っぽい部分があると思いますので、かなり歳の離れたフランツと友達になることが自然体に出せればと考えています。60代後半で出会った80代のフロイト役に、70代で臨む楽しみも感じています。

    1954年6月4日生まれ、三重県出身。77年、劇団青年座に入団。劇団公演のみならず、外部公演にも多数出演。また、ドラマや映画、洋画の吹き替えやアニメの声優としても活躍。2010年に第36回菊田一夫演劇賞、2017年に第59回毎日芸術賞を受賞。近年の主な出演作に、【テレビドラマ】『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(25・NHK)、『エルピス-希望、あるいは災い-』(22・KTV)、『群青領域』(21・NHK)、『妖怪シェアハウス』(20・EX)、大河ドラマ『麒麟がくる』(20・NHK)、【映画】『燃えよ剣』(21)、『曇天に笑う』(18)、『帝一の國』(17)、【舞台】舞台『刀剣乱舞』士伝 真贋見極める眼(25)、『平家物語-胡蝶の被斬-』(25)、『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』(24)、『リーディングシアター GOTT 神』(24)、『インヘリタンス-継承-』(24)、『NOISES OFF』(23)、『ジャージー・ボーイズ』(22・20)、『ゴヤ-GOYA-』(21)、『キオスク』(21)、『サンセット大通り』(20)、リーディングシアター『キオスク』(19)などがある。

スタッフ

  • 作:ローベルト・ゼーターラー

    1966年ウィーン生まれ。俳優として数々の舞台や映像作品に出演後、2006年『ビーネとクルト』で作家デビュー。『キオスク』(翻訳書は東宣出版刊行)などで好評を博す。2014年刊行の『ある一生』は、ドイツ語圏で100万部を突破。2015年グリンメルスハウゼン賞を受賞。2016年国際ブッカー賞、2017年国際ダブリン文学賞の最終候補に。2018年刊行の『野原』は、「シュピーゲル」誌のベストセラーリスト1位を獲得、ラインガウ文学賞を受賞。名実ともにオーストリアを代表する作家の一人である。

  • 翻訳:酒寄進一

    ドイツ文学翻訳家。和光大学教授。主な訳書は、2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に選ばれたフェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞を受賞したコルドン〈ベルリン三部作〉、ヘッセ『デーミアン』『シッダールタ』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』『独裁者の学校』、ラーベ『17の鍵』『19号室』、カシュニッツ『その昔、N市では ―カシュニッツ短編傑作選』など。パルテノン多摩で上演の翻訳作は、シーラッハ作『リーディングシアター GOTT 神』『ソロリーディングシアター シーラッハ傑作短編』がある。

  • 演出:石丸さち子

    フランツの勤めるキオスクは、新聞から葉巻、エロ本まで扱う「精神と快楽の殿堂」。

    彼は様々な論調の新聞から、愛し尊敬する大人たちから、はじめての恋から、自分を見つけ、成長していきます。流れに乗るのではなく自分で感じ考えて。

    彼の成長の清々しい真っ直ぐさは、ナチスドイツ台頭のこの時代には通用しなかったかもしれません。でも、その時そこに彼が生きたというだけで、この世界はまだ絶望には至らないと信じられるのです。

    初演以来、末澤誠也さん、林翔太さんと、丁寧に演じてつないでいただいたフランツを、今回は一色洋平さんに託します。この役にぴったりの真っ直ぐな生き様が、演劇界で瞠目されている彼の人間力が、「キオスク」に新しい風を吹かせてくれるでしょう。

    彼を取り巻く大人たち、女性たちにも、素晴らしいキャストが集いました。ご期待ください。

    演出家・劇作家。早稲田大学演劇専攻卒業。蜷川幸雄作品に俳優、演出助手として数多く参加。2009年に演出家として独立後は、自主企画した『Color of Life』が、13年にNYオフブロードウェイ演劇祭MITFに招聘され、最優秀ミュージカル賞・演出家賞・作詞賞などを受賞。現在はミュージカル、ストレートプレイ等の演出、作・作詞・演出のオリジナルミュージカル等を多数手がけている。近年の主な作品に『ボクが死んだ日はハレ』『ひりひりとひとり』(脚本・作詞・演出)、『マタ・ハリ』『BACKBEAT』(翻訳・訳詞・演出)、『キオスク』『お月さまへようこそ』『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』『赤ひげ』『オイディプス王』『リーディングシアター GOTT 神』(演出)、『鋼の錬金術師』(脚本・演出)、『翼の創世記』(企画製作・脚本・作詞・演出)などがある。


  • 美術:土岐研一
  • 照明:三澤裕史
  • 音響:清水麻理子
  • 音楽:森 大輔
  • 衣裳:前田文子
  • ヘアメイク:中原雅子
  • 振付:舘形比呂一
  • 演出助手:菅田恵子
  • 舞台監督:野口 毅
  • 宣伝美術:高橋義徳
  • 宣伝写真:逸見隆明
  • プロデューサー:栗原喜美子